古くから縁起物として親しまれてきた招き猫。その発祥の地といわれているのが、東京都世田谷区にある「豪徳寺」です。境内には無数の招き猫が並べられ、その光景を一目見ようと多くの観光客が訪れています。招き猫をお土産として購入することもできる人気のお寺です。
今回は、招き猫のおかげで運気アップ間違いなしの豪徳寺の情報を紹介します。
豪徳寺について

豪徳寺の三重塔
東京都世田谷区に位置する豪徳寺。鎌倉時代に道元が日本に伝えた曹洞宗のお寺です。創建されたのは1480年ごろ。江戸時代には、井伊家の菩提寺(法事などを行う寺)となり、桜田門外の変で有名な井伊直弼のお墓も置かれています。
豪徳寺へは、小田急線の豪徳寺駅から徒歩10分。新宿からもアクセスがよく、気軽に立ち寄れる場所です。
豪徳寺の招き猫伝説
日本にはいくつかの招き猫伝説があります。
豪徳寺の招き猫伝説は、江戸時代初期の話。近江彦根藩(滋賀県)藩主の井伊直孝が鷹狩りに出かけた帰り道に、小さなお寺の前を通りかかると、一匹の白猫が直孝に手招きをし、直孝は寺の中に入りました。
すると、すぐに外は雷雨となり、直孝は白猫のおかげで濡れずに済みました。それを喜んだ直孝は寺を改築し、井伊家の菩提寺としたのです。
それから、白猫は大切に崇められ、その姿を模したものが招き猫となったのが招き猫伝説です。
豪徳寺までの道も招き猫だらけ
招き猫の発祥の地といわれている豪徳寺では、お寺の周りにも招き猫の姿がたくさんあり、豪徳寺までの道中も楽しめます。

小田急線豪徳寺駅にある招き猫像
小田急線の豪徳寺駅を出ると、早速招き猫の像のお出迎え。

小田急線豪徳寺駅にある招き猫像
駅から豪徳寺に向かう途中の豪徳寺商店街には、電柱や旗など、いたるところに招き猫がいます。招き猫一色に染まった町にも注目です。
豪徳寺の約1,000体もの招き猫

豪徳寺の奉納所に並べられた招き猫
豪徳寺で最も人気を集めているのが、奉納所に並べられた無数の招き猫。時期にもよりますが、多い時で1,000体にも及びます。ここに並べられた招き猫は、すべて参拝客が奉納したものです。

豪徳寺の無数の招き猫
他ではめったに見られない光景を目当てに訪れる人も多く、写真映えもするたくさんの招き猫。見ているだけでも運気が上がりそうです。
この招き猫は奉納されたものなので、触ったり持ち帰ったりすることは禁止となっています。
小判を持っていない招き猫

豪徳寺の招き猫には小判がない
一般的な招き猫は、手に小判を持っていることが多いのですが、豪徳寺にある招き猫は持っていません。
これは、「招き猫はチャンスを与えてくれるが、福そのものは与えてくれず、チャンスを生かすのは本人次第」という考え方によるもので、豪徳寺の招き猫は「招福猫児(まねぎねこ)」とも呼ばれています。
他にも招き猫がいっぱい
奉納所以外にも、豪徳寺境内には多くの招き猫があります。
三重塔の一層目には十二支の彫刻が彫られているのですが、その中に十二支とは関係ない招き猫の彫刻が混ざっています。他にも色々なところに招き猫が隠れているので、ぜひ探してみてください。
招き猫はお土産にもピッタリ

豪徳寺で販売されている大小さまざまな招き猫の販売
招き猫は、豪徳寺本堂横の寺務所で購入できます。超ミニサイズの「豆」から、一番大きな「尺」は約30cm。持ち帰ることも考えてサイズを決めましょう。運気を呼ぶ招き猫は、お土産にも喜ばれますよ。
豪徳寺へのアクセス
最寄駅:小田急小田原線 豪徳寺駅 / 東急世田谷線 宮の坂駅
新宿駅からのアクセス
【新宿駅】— 小田急小田原線 / 小田原方面
→【豪徳寺駅】→ 徒歩(約10分)
渋谷駅からのアクセス
【渋谷駅】— 東急田園都市線 / 中央林間方面
→【三軒茶屋駅】— 東急世田谷線 / 下高井戸方面
→【宮の坂駅】→ 徒歩(約7分)
羽田空港からのアクセス
【羽田空港駅】— 京急線 / 品川方面
→【品川駅】— JR山手線 / 新宿方面
→【渋谷駅】— 東急田園都市線 / 中央林間方面
→【三軒茶屋駅】— 東急世田谷線 / 下高井戸方面
→【宮の坂駅】→ 徒歩(約7分)
成田空港からのアクセス
【成田空港駅】— 京成スカイライナー / 京成上野方面
→【日暮里駅】— JR山手線 / 池袋方面
→【新宿駅】— 小田急小田原線 / 小田原方面
→【豪徳寺駅】→ 徒歩(約10分)
豪徳寺写真映えするパワースポット
招き猫発祥の地の豪徳寺は、運気を上げるにはうってつけのスポットです。招き猫は運気を上げるチャンスをくれるだけで、あとはみなさん次第。ぜひ豪徳寺の招き猫を見て、招き猫の運気にあやかってみては。