田んぼアートとは?
田んぼアートの歴史
田んぼアートの見頃の時期はいつ?
青森県田舎館村の田んぼアート
田んぼアート第一会場 田舎館村役場
田んぼアート第二会場 道の駅いなかだて
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周辺情報

青森県田舎館村では、毎年「田んぼアート」と呼ばれるイベントが人気を集めています。今でこそ日本各地で行われている田んぼアートですが、始まりはここ田舎館村から。ほんとに稲だけで作られているのかと不思議に思うほど、緻密で巨大な田んぼアートをじっくり観察できます。

田んぼアートの見ごろ時期は例年7月中旬から8月中旬ごろ。この時期は稲が隙間なく生育し、発色も良くの稲アートが最もキレイに見えます。

2022年度は第一会場は5月30日(月)から10月10日(月)まで、第二会場は6月11日(土)から10月10日(月)まで開催。

今回は、季節によって表情を変える田んぼアートの歴史や見どころ、見学スポットを紹介します。

田んぼアートとは?

青森県田舎館村の田んぼアート

青森県田舎館村の田んぼアート

田んぼアートとは、田んぼ全体をキャンパスに見立て、色の違う稲を植えることで絵を描き出す作品のこと。

北海道や鹿児島県など日本各地で行われており、埼玉県行田市にある「古代蓮の里」の田んぼアートは、世界最大の田んぼアートとしてギネスにも公認されています。

田んぼアートが始まった理由

2011年の青森県田舎館村の田んぼアート

2011年の青森県田舎館村の田んぼアート

日本で初めて田んぼアートが行われた青森県田舎館村ですが、なぜ田んぼアートを始めようと考えたでしょうか。

もともと、この田舎館村には「つがるおとめ」というお米の品種があり、そのPRのために始まりました。

最初は文字のみの田んぼアートで、紫、黄色、緑の三色。その後、年々色が増えていくとともに作品のクオリティも上がっていき、その年の流行などを取り入れた田んぼアートが描かれるようになりました。

田んぼアートの見頃の時期はいつ?

竹取物語が描かれた2011年の田んぼアート

2011年の青森県田舎館村の田んぼアート

田んぼアートが見られる時期ですが、まず稲を植えるのが6月上旬ごろ。その稲が生育し、例年7月中旬から8月中旬に田んぼアートの見頃を迎えます。

また、9月から10月の収穫前の時期には、少し色あせてノスタルジックな田んぼアートが見られます。季節によって違う雰囲気の田んぼアートが見られるのもおすすめポイントです。

青森県田舎館村の田んぼアート

弁慶と牛若丸が描かれた2010年の田んぼアート

2010年の青森県田舎館村の田んぼアート

青森県田舎館村は、日本で初めて田んぼアートが行われた場所です。田舎館村役場の東側にある約1.5haの水田を使い、毎年バラエティに富んだ田んぼアート作品を描いています。

青森県田舎館村の田んぼアートで使われている稲の品種は7色13種類(2017年)。村役場に隣接する第一会場のほか、2012年からは「道の駅いなかだて」に第二会場が設けられ、二カ所で田んぼアートを楽しむことができます。

2018年は、オードリーヘップバーン主演の「ローマの休日」と「手塚治虫キャラクター」がテーマ。2019年は「おしん」と「おかあさんといっしょ ガラピコぷ~」。2020年は、「モナリザと湖畔」と「エヴァンゲリオン」でした。2021年度は新型コロナウイルスの影響で観覧中止となりました。

田舎館村役場の田んぼアート第一会場

田舎館村役場の外観

青森県田舎館村役場

外観が日本のお城のような青森県田舎館村役場に隣接する第一会場は、1993年から田んぼアートが描かれている水田です。

2022年度は第一会場は5月30日(月)から10月10日(月)まで開催。

富士山と羽衣伝説が描かれた2014年の田んぼアート

2014年の青森県田舎館村の田んぼアート

第一会場の田んぼアートが見られる場所は、村役場の4階と6階に設けられたデッキから。高い位置から見下ろした田んぼアートは絵柄の迫力が感じられます。

村役場内には、田んぼアートの歴史や過去の作品のパネル展示があり、年々進化を続ける田んぼアートの歴史の過程を確認できます。

第一会場へのアクセス

田んぼの中に佇む田んぼアート駅

期間限定で利用できる田んぼアート駅

第一会場がある田舎館村役場の最寄駅は、4月から11月の期間だけ利用できる「田んぼアート駅」です。

駅から徒歩だと30分ほどかかりますが、田んぼアートが見られる6月から10月には無料シャトルバスが運行しているため、シャトルバスを利用しましょう。

道の駅いなかだての田んぼアート第二会場

七福神が描かれた2012年の田んぼアート

2012年の田んぼアート

田んぼアート駅に近い、道の駅いなかだての敷地内にある第二会場。水田の横にある弥生の里展望所より田んぼアートを見学することができます。

2012年より田んぼアートが行われるようになり、第一会場と比べて横に長いのが特徴。写真に収まりきらないぐらい大きな田んぼアートを見ることができます。

2022年度の第二会場は、6月11日(土)から10月10日(月)まで開催。

道の駅いなかだてには田んぼアート以外にも、小さな遊園地やパターゴルフ場、動物と触れ合える施設などがあり、子供も大人も楽しめるスポットです。

第二会場へのアクセス

道の駅いなかだては、田んぼアート駅より徒歩5分ほど。第一会場へ行く際に乗る無料シャトルバスは第二会場も通るので、第一会場と第二会場の行き来にも便利です。

【田舎館村田んぼアート 基本情報】
住所:〒038-1113 青森県南津軽郡田舎館村大字田舎舘字中辻123-1
TEL:0172-58-2111
料金:
・田舎館村役場4階 大人 300円 小学生 100円 幼児 無料
 <各階追加> 大人 200円 小学生 100円 幼児 無料
・道の駅いなかだて 大人 300円 小学生 100円 幼児 無料
公式サイト:田舎館村 田んぼアート

田植え体験ツアー&稲刈り体験ツアー

青森県田舎館村の田んぼアートですが、田植えから稲刈りまで、すべてボランティアによる手作業で行われており、予約することで実際に田んぼアートの制作に参加することもできます。

どちらのイベントも人気があり、すぐに予約が埋まってしまうほど。農業の面白さと、水田にアートを描く気分の両方を味わえるので、ぜひ参加してみてください。

青森県田舎館村の田んぼアートへのアクセス

最寄駅:田んぼアート駅

青森駅からのアクセス

【青森駅】— JR奥羽本線 / 弘前方面
→【弘前駅】— 弘南鉄道弘南線 / 黒石方面
→【田んぼアート駅】

青森空港からのアクセス

【青森空港】— 高速バス / 弘前バスターミナル行き
→【弘前駅】— 弘南鉄道弘南線 / 黒石方面
→【田んぼアート駅】

年々進化を続ける田んぼアート

1993年に始まって以降、年々田んぼアートのクオリティが高まっています。毎年、違うデザインを採用しているため、訪れるたびに新しい田んぼアートに出会えるのも魅力です。

何回訪れても楽しめる、青森県田舎館村の田んぼアートに足を運んでみてはいかがでしょうか。

青森県田舎館村田んぼアートの周辺情報